オフィスから紙が消えたなら

もしもペーパーレスの世界が実現できたらなら。どれくらいのインパクトがあるのでしょう

もしもオフィスから紙が消えたなら、もしもペーパーレスな環境が実現できたなら……
世界はどのように変わってしまうのでしょうか。「CO2削減の観点から、紙の無駄使いをやめましょう」という風潮はありますが、経済的な観点から語られたことは、ほとんどありません。

そこで今回、
「日本人がどれだけ紙を消費しているのか?」
「仮にペーパーレスが完全に実現された場合、どれだけのコストをカットできるのか?」

という点についてリサーチします。2016年6月現在、人気の邦画のようなテーマですが、こちらも是非、ご覧ください。想像を超えたラストはありませんが、オフィスから紙が消えた時の金額インパクトに驚くはずです。

1人あたり、年間216kgもの紙を消費。

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そもそも、日本人は年間にどれだけの紙を消費しているのでしょうか?日本製紙連合会・LCA 小委員会が公開している、平成23年「紙・板紙のライフサイクルにおける CO2排出量」の資料によると、日本人1人あたり年間で216kgの紙を消費しています。A4のコピー用紙1枚あたり4gですから、年間で54万枚も消費していることになります!ちなみに、世界で最も消費しているのはベルギー、日本は5位です。

この重量をMacbookAirに換算すると・・・

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さて、この216kgという数字を日常生活の身近なものに変換してみましょう。
IT・WEB業界では必需品とも呼べるMacbookAir。このマシンの13インチサイズの重量に換算すると160台分。あくまで重さですが、わたしたちは年間で相当なMacbookAirを破棄しているということになりますね。

この重量を缶コーヒーに変換すると・・・

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次に変換するのが、休憩時間には必須とも言える缶コーヒー。ちょっと小降りなサイズの185mm缶に置き換えると、11,697本にあたるのです。1日あたりにすると約32本分を消却していることになります、結構なインパクトです。

ペーパーレスが実現できたら……あの渋谷で1年間、オフィスが借りられる

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それでは次に、紙の消費量を金額で換算してみましょう。もしもあなたが、社員100人の会社の社長で、オフィスから完全に紙を撤廃したのなら。コピー用紙1kgあたり150円で計算すると、1人あたりの年間の消費量は216.4kgですから、

216.4(kg)×150(円)=32,460円

これが100人の会社となると、その総額は
32,460円/人×100=324万6000円にのぼります。この数字が安くない金額であることは一目瞭然ですが、パッと見て、どれくらいのインパクトがある数字なのかは判別できません。そこでこの金額を身近なものに当てはめてみると・・・

月給27万円の社員が1人、雇える

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社会保険や税金などの費用を無視していますが、324万円のコストを削減するということは、月給27万円の社員を1人雇えることなります。即戦力クラスの人材をこの条件で雇用することは難しいですが、ポテンシャル層であれば決して悪くない条件でしょう。

当然、立ち上がりのコストはかかりますが、業務を覚えた頃には、給与の何倍の稼ぎや価値を会社にもたらしてくれるでしょう。

渋谷区で45平米(13坪)のオフィスが1年間、借りられる

View of Shibuya Crossing, one of the busiest crosswalks in the world. Tokyo, Japan.

View of Shibuya Crossing, one of the busiest crosswalks in the world. Tokyo, Japan.

1人あたりのオフィス面積の平均は4坪、計3名しか入ることが出来ない非常に狭い空間ですが、東京の人気エリアである渋谷にオフィスを借りること自体が難しい現代。サテライトオフィスとして渋谷に場所を設けるだけでも、社員の満足度は高くなるでしょう。たとえば、エンジニア専用の開発室として機能させることもできるワケです。

ペーパーレス実現へ向けた投資額は、約65万円

Businessman and big billboard
ペーパーレスのオフィスを実現するために、いくつかの施策が必要かと思います。実際にペーパーレスへ進めていくと、その投資額はどのようなものになるのでしょうか。同じ社員100人の会社で、今度は総務部長の立場になってみましょう。

紙を電子データ化するスキャナは最初の一手。社員へのPC支給が済んでいるとして必要になるのは、会議資料の共有化から社内コミュニケーション、ビデオ会議といった社内外のやり取りをクラウドベースで可能にする、オフィス用ペーパーレスシステムの導入です。会社ごとに必要なシステムは違ってきますが、仮に標準的な導入例を考えましょう。

スキャナ1台 約5万円
オフィス用ペーパーレスシステム導入 約500(円)/月×12×100(人)= 約60万円

合わせて約65万円です。仮ではありますが、324万円を最大効果として、この投資額はどうのように感じられますか。
そしてオフィスのペーパーレス化はいずれ、上記で紹介したような、未来への投資につながっていくはずです。

オフィスから紙が消えたなら、あなたは何に投資をしますか?

1人あたり年間216kgの紙を消費している日本人。消費だけでなく、これを消却するコストがかかっていることも踏まえると、紙を使わないということだけで相当なコストカットを実現することになります。

ビジネスの全てをオンラインで完結し、完全なペーパーレスを実現するのはさすがに無理かもしれません。しかし、経済的に大きなインパクト、可能性を秘めていることも事実。

もし、オフィスから紙が消えたなら、消せたなら。あなたはそのお金を何に投資しますか?